茶。台湾や中国ではその価値、値段たるや命を賭ける人もいる世界。
日本では想像できないようなお茶市場があるらしい。日本にも茶道があるにもかかわらず、私は日本人として恥ずかしいくらい無知で、外国と茶室へ行った機会に一緒に学ぶ有様でした。
お抹茶は美味だし、わびさびの趣に日本のよさを感じつつ、作法がとっつきにくいという印象もぬぐえない。それが10年前に台北で体験した茶芸で変わった。庶民の生活に近いところにあり、茶器を肌に転がし、眼に当てるといった所作も入りやすく魅せられた。
『闘茶』 に出てくる丹念に選ばれた家屋や風情は懐かしさを覚え、画面には茶の香が匂い立つよう。映像に併せて劇場内でお茶を立ててもらえたら理想ですが、魔法瓶に 温かい緑茶を入れて劇場に持参することをお勧めします。映画でお茶を飲むシーンに併せて飲むと、お茶がもたらす小さな幸せを感じられます。
エドワード・ヤン監督作品で俳優デビューしたワン・イェミン監督。本作も原案は彼によるものですが、残念なのはコミカルな感じを出そうとするあまり音や画面が騒がしく、もっと落ち着いた風情を活かせばストーリーの神秘性に説得力とロマンが加わったのではないでしょうか。台湾版『花より男子』のスター、ヴィック・チョウ演じる訳ありヤクザのボスの描写など、マンガが原作かと思えてしまう動きが目に付き、文芸とエンタメ作品の中途半端なところに着地してしまっているのはもったいない。香川照之にエリック・ツァンという芸達者も活かしてきれていない感はありますが、見終わると映画のメッセージはきちんと伝わってきます。秋にはまたヴィック主演作の公開が控えています。『僕は君のために蝶になる』はジョニー・トー監督初の北京語映画、共演は可憐なリー・ビンビン。これも楽しみです。

















天安門事件と聞いて思い出すのは、高校卒業後に父が事業をしている北京へ移った友人のこと。
この映画では、男女の昔の恋に対する感情や、離れてしまった恋人には再会すべきかという興味深いテーマも描かれる。天安門事件を肌で経験した世代には、案 外多くの別れてしまった「ふたり」がいるのかもしれない。最初に触れた友人はこう漏らした。「天安門事件を知っている自分がとても年取っているように感じ る」。 
四川省成都出身のチアン・チアルイ(章家瑞)監督。四川大地震の余波が心配される中、宣伝来日をしました。その際『雲南の花嫁』チャリティー試写会が企画され、何か貢献したいと思い司会を担当させていただきました。その際、監督にお話しを伺いました。
結婚して三年は夫婦が一緒に住めない「帰家」というしきたりだが、映画の冒頭主人公フォンメイの母が出てくるシーンは、結婚をした母がしきたりを守らなかったことから村八分にされ、夫と山に入って自力で食料を調達しなければならず、フォンメイが「お母さんを守れなかった」と父を責めるのはそのことを指している。フォンメイの反発はそこに起因してだと思うが、彼女が単なるお騒がせ娘に見えてしまい、心の屈折が十分見えていないのは残念。ただ今ではこのしきたりは山奥の一部でしか行われておらず、出稼ぎ経験のある人も多い現代ではほとんど行われていないとのこと。
カンフー映画おたくが分かるネタを随所に散りばめながらも、カンフー映画を今まで見ていない人までも楽しめる娯楽作品。孫悟空や如意棒といった中華圏以外にも馴染みやすい題材(日本版『西遊記』はイギリスでも放送されよくしられている)とタイムトラベル、それを少年の成長物語に仕上げるこなれた感じはまさにアメリカ映画。J&J(ジャッキーとジェット) 夢の初共演にもかかわらず、当初の脚本にはふたりのカンフー・シーンがなかったため書き直してもらったとのこと。J&Jの対決は素晴らしい。。。 でもその面持ちはすでに僧侶のようでもある。それは自分の仕事は映画と言いながらも、それ以外の活動はチャリティーに捧げることに決めた二人の強い使命感 の現れでしょうか。





